新人看護師育成に必要な、報連相とおひたしの関係とは?

看護師の仕事にはチームワークが不可欠であり、そのために必要なのが報連相だといわれている。
しかし、「新人看護師が報連相を怠りがち」という悩みを抱える中堅看護師も多いのではないだろうか。

新人の多くは報連相の重要性を理解しているが、伝えるタイミングがわからない、上司や先輩に叱責されるのが怖いなどの理由で、報連相をためらうことが多い。看護業務は多忙であるため、「忙しく立ち働いている上司や先輩の手を止めてまで報連相を行ってよいのか?」と悩む新人が多いからだ。

職場でこまめな報連相が習慣づけられるためには、上司や先輩が話しかけやすい雰囲気を作り出すことも大切だ。新人が心掛けるのが「報連相」であるなら、受取手である上司や先輩は、「おひたし」を心掛けようといわれている。

おひたしは、「怒らない」「否定しない」「助ける」「指示する」の頭文字をつなげた言葉で、部下や後輩から報連相を受け取る際の心得として広まった言葉である。報連相を受け取ったら、おひたしにして返してあげよう。

忙しいときに報連相を受けたときに、迷惑そうな顔をしたり、適当に聞き流したり、返事が乱暴になったりと、対応が疎かになっていないだろうか?これが続くと、新人は怖くて話しかけられない。報告を聞くときに怒らず、相手の話を否定せずに、最後まで耳を傾けることが大切だ。そして、困っていることがあれば手助けや指示を出してフォローしてあげよう。こうするだけで、報連相に対する苦手意識が薄れ、より良いコミュニケーションが取れるようになるはずだ。